絵本とセルフカウンセリング
自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。
?アンケートのメッセージへの回答?
昨年(2019年)、メンタルケア・アドバイザーの有資格を対象に
有資格者の方がどのような地域課題に関心を持っているのかを
知ることを目的に、「地域の課題解決のためのアンケート」を配布しました。
約1400名の方に配布し、約200名の方から回答を頂きました。
その中のお一人から次のようなメッセージを頂きました。
「私は、小学校での読み聞かせボランティアをやっています。
読み手は自由に本を選択できます。
メンタルケアやセルフ・カウンセリングの資格を活かせる本に挑戦したいと思っています。
協会で本の一覧・絵本の一覧があればおすすめの本を紹介して
いただきたいです。」
このメッセージを読んでハッとしました。
これまで、セルフカウンセリングの書籍を紹介してほしいとのご要望は頂いたことがありましたが、「絵本を紹介してほしい」と言われたことはありませんでした。
〈そう言えば、セルフカウンセリングの絵本を作ることは考えたことがなかったな。。。
セルフカウンセリングの絵本って私も読んでみたい〉と思いました。
セルフカウンセリングの絵本と言われて、思い出した本がありました。
「僕を探しに」
(作:シェル・シルヴァスタイン 訳:倉橋 由美子)
これは、一箇所が欠けている円が、自分にピッタリのかけらを探しにいくお話です。
「何かが足りない それでぼくは楽しくない
足りないかけらを 探しに行く」と始まります。
自分のかけらがないときは、ころがりながら歌を歌い、花と話したり楽しく旅をしていました。
旅の最後に、円は自分にピッタリのかけらを見つけました。
でも、完璧な円になったことでコロコロ転がってしまい、歌を歌うことも、花と話すこともできなくなりました。
つまらないと感じた円は、結局、自分にピッタリのかけらとお別れするという結末です。
すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
私が小学校高学年の頃に出会った本です。
当時通っていた学習塾においてあった本でした。
一度読んで、ココロに残るものがありました。
すぐに自分でも買って、繰り返し読んだ記憶があります。
思い返すと、自分の生き方について考えるキッカケになった絵本だったのかなと思います。
この絵本は「自分探しの絵本」と言えるかもしれません。
この絵本とセルフカウンセリングは、“ありのままの自分を今の自分のまま受けとめていくことを
大事にしている”という点で共通性があるように感じられます。
足りないところがあってもいい、
欠けているところがあってもいい、
ありのままの自分がかけがえのない存在であるとこの絵本とセルフカウンセリングは教えてくれているように思います。
セルフカウンセリングは自分の日常の一コマを切りとり、フォーマットの書き方のルールに従って相手とのやりとりを具体的に書いていきます。
書き方のルールに従って書いていくことでありのままの自分と相手を自然に受けとめていけるようになります。
コロナ禍、ステイホームで疲れを感じたとき、セルフカウンセリングの方法でありのままの自分と相手を大事にしてみませんか?
これがセルフカウンセリングの絵本。。。と言えるものを是非作ってみたいなと思っています。
(セルフカウンセリングは商標登録されています。)
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