♪ 伝える勇気を出すことのおすすめ ♪
自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。
3月は役員や班長が入れ替わる時期です。
地域(自治会)では役員や班長、学校ではPTAの役員やクラス委員などの改選があります。
時には役員や班長がスムーズに決まらず、悩みの種になることもあるようです。
今まで話をしたことのない人に話しをしてお願いすることは、ためらいがちになりますよね。
佐藤さんも、そんな一人でした。
ある日、佐藤さんと立ち話をしていた時のことです。
佐藤さんは今年度、自治会での班長を担当しています。
班長の主な仕事は月に一度の班長会議への出席、回覧板・広報誌を回すなどです。
いつもなら3月には次年度の班長を決め、書類などの引継ぎを行います。
けれども、今年は次の人が決まらず佐藤さんは困っていました。
佐藤さんの話では、班長の順番は慣例で一応決まっていたけれど、次年度担当予定の人が引っ越してしまったとのこと。
班長の順番からすると、次は新築で入居された鈴木さんになるけれど、鈴木さんとは話をしたことがないし、しかも鈴木さんは赤ちゃんがいて頼みにくい。
どおしたらいいのかな?
とのことでした。
佐藤さんの話を聞いて、私は確かに赤ちゃんがいる鈴木さんを気遣う佐藤さんの気持ちは分かるけど、まずは、鈴木さんに話をしてみればいいのに。
話をする前から佐藤さんは一人であれこれ悩んでためらってしまっているよね。
赤ちゃんがいて転居してすぐだからこそ、地域との交流が役立つかもしれないのに。
鈴木さんに話をしてみればいいのにな。
と思いました。
私は佐藤さんに、まずは鈴木さんと話してみることをすすめてみました。
鈴木さんと話す時のコツも伝えました。
それは『受けとめる・伝える・提案する』という順序で相手に伝えるという“伝え方のコツと順序3か条”です。
これは、私が勉強しているセルフカウンセリングの相手と信頼関係を築くための、伝え方の方法なのです。
後日、佐藤さんにその後のことを聞いてみました。
すると佐藤さんは、鈴木さんに自治会の話をすると、鈴木さんは引越ししたばかりでご近所のことがわからず不安だったとのことで、佐藤さんに声をかけてもらって嬉しかった。
と言ってもらえたこと。
そして、次の班長を快く引き受けてくれたこと。
伝え方の方法『受けとめる・伝える・提案する』を頭に入れて話をしたら、鈴木さんとの交流がスムーズだったことを、とても嬉しそうに話してくれました。
今回の佐藤さんのように、皆さんは一人であれこれ悩んでためらっていることは、ありませんか?
まずは、一歩を踏み出して、コミュニケーションをとってみましょう!
あなたが思っている以上の出来事に出会えるかもしれませんよ!
コミュニケーションをとる時は『受けとめる・伝える・提案する』の3か条をわすれずに!
*『受けとめる・伝える・提案する』という“伝え方のコツと順序3か条”は弊協会のコミュニケーション・トレーニングで習得できます。
(セルフカウンセリングは商標登録されています。)