― これから新しい一歩を踏み出したい人へ ―
自分の既成概念に気づき、自分と相手をともに活かす交流をめざす
『セルフカウンセリング』を普及するNPO法人です。
私の娘の幼稚園時代からのママ友、小林さんは娘さんが小学校入学を機にファミリーレストランでのパートを始めました。
パートを始めてから3ヶ月が過ぎたころ小林さんから、話を聞いてほしいと連絡がありランチをすることになりました。
小林さんは「仕事を始めてまだ3ヶ月だけれど、もう辞めようか迷っている」と話し始めました。
どうして辞めたいと思うようになったのか?と聞いてみました。
すると、小林さんはパート先の仕事仲間について話し始めました。
パート先にはお局さまのような人(Aさん)がいるそうです。
Aさんは仕事を始めたころはとても優しく接してくれて、仕事を教えてくれたり、話しかけてくれたり、とてもいい人だったそうです。
それが、ある日突然無視されるようになってしまったとのことでした。
仕事で分からない事を聞いても「マニュアルに書いてあるから」とだけ言われて、
教えてもくれず、無視されるようになったそうです。
小林さんは、まるでイジメられているようで辛いと言いました。
仕事中も、そのAさんのことが気になって仕事に集中できていないそうです。
店長にも相談したけれど、店長よりもAさんの方が勤務年数が長く、年齢もAさん方が上。
一応Aさんには話してみるけれど、上手くやってください、とだけ言われて改善していないそうです。
だから、いっその事パートを辞めてしまいたいけれど、私が抜けたら、今以上に忙しくなり、皆さんに迷惑がかかる。
それに仕事を始めてまだ3ヶ月なのに辞めることはできない。
どうしたらいいか、分からない。
迷っている小林さんに私は今、勉強をしている、セルフカウンセリングで習ったことを頭に置きながら小林さんの話しをじっくりと聞いてみました。
つらい思いを抱えながら、責任感だけで仕事を続けようとしている小林さんの話を聞いているうちに、『仕事を始めてまだ3か月なのに』ということにこだわっているのを感じ、そのことを問いかけてみました。
小林さんは、自分でもわからない…としばらく考えた後、そう言えば!と何かを思い出したようでした。
私には3歳離れた姉がいます。
姉は小学校に入るころ、お友達がバレエを習っていたのを見て、私も習いたいと母にお願いして習い始めました。
けれども、3ヶ月たったころ、姉はバレエを辞めてしまいました。
姉は次にピアノを習いました。
これもまた3ヶ月たたないうちに行くのを嫌がるようになりました。
そんな姉に対しては母いつも、「あなたは何をやっても続かない!」と言っていました。
姉に対して母が言っていたことを、すごくよく覚えています。
姉だけでなく、私にも言っていたかのように思っていました。
だから、3ヶ月では辞めたくないのかもしれません。
子どものころの記憶から、お母さんから言われた言葉にこだわっていたことに気づいた
小林さんは、まだ3ヶ月だけれど辞めてもいいよね?
ストレスを抱えながらパートの仕事を続けても意味がないから!
と気持ちを固めたようでした。
小林さんは翌日、店長に辞めたいと話をしたところ、
次にパートさんが見つかるまでは待ってほしいと頼まれたとのことでした。
しばらくして、パート先では、タイミング良く新しいパートさんが見つかり、小林さんは、同じ系列の別の店で仕事を続けることになったと、とても明るい声で報告がありました。
自分の中にモヤモヤしたこだわりを感じた時、ココロの中を見つめてみませんか?
ココロの中を見つめてみると、自分がこだわる理由が見えてきて、次にステップに移せるようになるかもしれませんよ。
(セルフカウンセリングは商標登録されています。)