長男に一体何があったのかしら①

五月中旬のこと。次男のはじめての保育参観がある日でした。

 

この朝、長男（小六）はいつもの時間になっても起きてきませんでした。

私が様子を見にいくと、長男は「おなかが痛い」と言いました。

しかし、私がみたところ、熱もないし、顔色も悪くないし、たいしたことないと思いました。

ちょっと様子を見てから、どうするか考えようと思いました。

 

私は、次男を園バスに乗せて戻ると、急いで幼稚園に行く支度を始めました。

早く行ってあげないと、と思い、とても気が急いでいました。

長男の様子を見にいきましたが、なにやらぐずぐず言っているので、結局、学校を休ませることにして、私は出かけました。

もう六年生だから少しぐらい放っておいても大丈夫だろうと思いました。

 

昼頃帰ると、私はすぐに長男のところにいき、「具合どう？　お腹空いたでしょ」と声をかけました。

すると、「空かないよ。何も食べたくない」と長男は布団を被ったまま荒々しい調子で言いました。

ふと辺りを見回すと、襖が一枚はずれ、屑入れが横倒しになって、ゴミがころがっていました。

私は、〈一体何があったのかしら？〉と戸惑いました。

声の調子からすると元気はいいようだし、とすると…。

私は、ふと、最近長男がよくお腹が痛いと言っているのを思い出しました。

 

私は、取り敢えず、今朝の様子を思い出してみようと思いました。

思いだしながら私はいいことを思いつきました。

〈頭の中で考えているとごちゃごちゃになってくる。そうだ、これを“場面記述”に書いてみよう〉と。

 

 

私は、お腹がすいたら降りてくるようにと声を掛けて部屋を出ました。

私は早速書いてみました。

 

つづく

出展：長男の乱暴言動は私が原因だった　梅田　節子さん

 

 

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