長男に一体何があったのかしら②

セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。このコラムでは、セルフ・カウンセリングにまつわる様々な情報をお伝えしています。

 

日常生活でセルフ・カウンセリングをどのように活用いただいているのか。事例をご紹介いたします。

 

長男に一体何があったのかしら?②

 

長男に一体何があったのかしら?①のつづき

私は、取り敢えず、今朝の様子を思い出してみようと思いました。思いだしながら〈頭の中で考えているとごちゃごちゃになってくる。そうだ、これを“場面記述”に書いてみよう〉と思い立ちました。

私は、お腹がすいたら降りてくるようにと声を掛けて部屋を出ました。私は早速書いてみました。

 

〔状況説明〕

五月半ば。午前九時半頃。私は次男(三歳)を幼稚園のバスに乗せて帰り、保育参観に行く支度をしていました。

 

〔登場人物〕

私、長男(小6)、次男(3歳)

 

〔場面記述〕

私は〈さあ、急いで支度して幼稚園に行かなくちゃ。だいぶ幼稚園に慣れてきて、もう一歩というところだわ。今日はお友達のお母さんが大勢来るから、早く行ってあげなくちゃ。ぼくのお母さんが来ないと思って落ち着かないと困るから、早く、早く〉と思った。

 

私は〈あっ、そうだ。お兄ちゃんがまだ起きてこないんだわ。おなかが痛いとか、気分が悪いとか言ってたんだわ。どうしたのかしら。学校休むのかしら、遅刻するつもりなのかしら〉と思った。

 

私は二階の長男の部屋に行った。長男は壁の方を向いて寝ていた。

私は〈眠っているみたい。声を掛けてもいいかしら。早く出掛けたいんだけど、どうしようかしら。いいわ、声を掛けてしまおう〉と思った。

 

私は「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と言った。

 

長男は私の方に向きを変えながら、「なに?」と言った。

 

私は〈はっきりとした声だわ。目が覚めているんだな。意外と元気そうだな〉と思った。

私は「気分はどう?」と言った。

 

長男は「悪い」と低い声で言った。

 

私は〈大した事無さそうなのに〉と思った。

私は「お母さん、これから勇ちゃんの幼稚園に行かなくちゃいけないのよ。

あなた学校休むか遅刻して行くか、どうする?お母さんそろそろ行かなくちゃいけないから、学校に連絡したいんだけど」と言った。

 

長男は「そんなー、どうして行くの?」と少し高い声で言った。

私は「今日、保育参観なのよ」と言った。

長男は「行くな!」と高い声で言った。

 

私は〈六年生にもなって、何で分からず屋なのかしら〉と思った。

私は「何言ってるのよ。勇ちゃんは幼稚園行くのイヤだって言ってて、やっと最近慣れ始めてきたところじゃない。今か一番大切な時なのよ。きっと、お母さんが来るのを待ってるわ」と言った。

 

長男は私を見ていた。

 

私は〈睨んだりしてイヤだわ。聞き分けのないダダッ子みたい〉と思った。

私は「お母さん行くからね。お休みするかどうするか自分で決めてちょうだい」と言った。

私は〈一応自分で決めさせよう〉と思った。

私は部屋を出て支度をはじめた。

 

(五分ほどして)

 

私は〈もう決めたかな?〉と思った。

私は階段の下から二階に向かって、「どう?学校行かれそうもない?」と言った。

 

長男は「うーん…。お腹が痛い」と力ない声で言った。

私は〈今日は本当に調子悪い見たい。休ませたほうが良さそうだわ〉と思った。私は「じゃあ、今日は学校休みなさいよ。お母さんが帰ってくるまで寝てなさいよ。学校に電話しとくわ」と言った。

 

(私はすぐに学校に電話した。)

 

私は〈さあ、これでよし。おそくならないように行こう〉と思った。

私は「じゃあ、お母さん行くからね。留守番頼んだわよ」と二階に向かって大きな声で言った。

 

長男は「もう行っちゃうの?」と言った。

私は〈行っちゃうの?って決まってるじゃないの。六年生にもなって、何て分らずやなの。早くしなくちゃ〉と思った。

私は「そうよ。勇ちゃん待ってるから、早く行ってあげなくちゃ」と言った。

 

長男は「早く帰って来いよ!」と言った。

 

私は〈荒々しい声。いちいちうるさい子だな〉と思った。

私は「終われば直ぐ帰ってくるわよ。じゃあ留守番頼んだわよ」と言った。

 

私は家を出た。

 

出展:長男の乱暴な言動は私が原因だった 梅田 節子さん

 

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コメント: 2
  • #1

    東 由紀子 (月曜日, 18 3月 2024 18:10)

    このような状況は良くあることだなと思いました。
    長男に寄り添ってあげて欲しいです。まだまだ、母親大事な年頃なので、少しでも分かち合う気持ちを大切にしてあげて欲しいです。

  • #2

    東 由紀子 様へ ブログ担当者より (火曜日, 19 3月 2024 16:40)

    ブロブへのメッセージありがとうございます。東さんの「長男に寄り添ってあげて欲しいです。まだまだ、母親大事な年頃なので、少しでも分かち合う気持ちを大切にしてあげて欲しいです」とのお気持ちを大切に受けとりました。本当にそうですね。東さんの仰る通りと思います。この後のブログの展開もどうぞ楽しみにして頂けたら幸いです。