「ココロとカラダをスッキリ!!」(その7)  牧野妙子

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写真はイメージです(PhotoACより)

こんにちは。

セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。

セルフ・カウンセリングに関わって感じた各人の感想、思いつき等 あくまでも個人としての自由な意見・考え方をブログでお伝えしています。セルフ・カウンセリングを学ぶ上で、皆様の参考になれば幸いです。

前回に引き続き、専任講師の牧野妙子さんです。

 

「ココロとカラダをスッキリ!!」(その7)牧野妙子

 

(前回のあらすじ)

セルフ・カウンセリングでは、問題が生じた時に、「問題をどうするか」ということよりも、「問題がどうあるか」を見つめることが大切だと考えています。

娘さんが動画を見ながら宿題をすることに悩んでいた陽子さんの例を元に、そのことを考えてみましょう。

 

陽子さんは、ご自分の悩みを日記に書いてみました。

 

[陽子さんの日記]

今日も娘は動画を見ながら宿題をしていた。

いくら叱っても言うことを聞かない。

どうしたら動画を見ずに宿題するようになるのだろう。

 

私たちが日記や手紙に自分の悩みを書く時、たいていはこのように、自分の状況をまとめて書くのではないでしょうか。このように書くことで、自分の状況について説明する事ができます。

けれども、セルフ・カウンセリングでは、このような説明ではなく、その時の自分の気持ちや相手のやりとりをさらに具体的に書くようになっています。

陽子さんは、セルフ・カウンセリングの書き方のルールに沿って、この時のやりとりを書いてみました。

 

[セルフ・カウンセリングのルールに沿って書いた記述]

娘は動画を見ていた。

娘の前には宿題のプリントと筆記用具が置かれていた。

私は〈ああ、また動画を見ている。

手が止まっちゃって、全然進んでないじゃない。

もうすぐ主人が帰ってくる。

主人から、なんでもっと勉強を見てやらないんだって言われるだろう。

私は、ちゃんと娘のことを見てやっているわ。娘が私の言うことを聞かないのがいけないのよ!〉と思った。

私は「宿題する時には動画を見ないって何度言えばわかるの!もう夕食の時間よ!」と言った。

 

A子さんは自分の気持ちを心の中でつぶやいたままに書きました。

また、自分が言ったことを言ったままに書きました。

すると、思いがけない自分の姿が見えてきました。