「ココロとカラダをスッキリ!!」(その8)  牧野妙子

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写真はイメージです(PhotoACより)

こんにちは。

セルフカウンセリング®という心理学(自己発見心理学)に基づいて、企業研修としてコミュニケーショントレーニングを行ったり、コミュニケーショントレーナーの資格取得のためのセミナーを企画運営しているNPOです。

セルフ・カウンセリングに関わって感じた各人の感想、思いつき等 あくまでも個人としての自由な意見・考え方をブログでお伝えしています。セルフ・カウンセリングを学ぶ上で、皆様の参考になれば幸いです。

前回に引き続き、専任講師の牧野妙子さんです。

 

「ココロとカラダをスッキリ!!」(その8) 

 

(前回のあらすじ)

動画を見ながら宿題をする娘さんを叱った場面をセルフ・カウンセリングの書き方のルールに沿って書いてみた陽子さん。

はじめは、問題は動画を見ながら宿題をする娘にある、と感じていました。

けれども、本当の問題は別のところにあったことが見えてきました。

 

◇ 陽子さんがセルフ・カウンセリングのルールに沿って書いた記述

 

娘は動画を見ていた。

娘の前には宿題のプリントと筆記用具が置かれていた。

私は〈あら、また動画を見ている。

手が止まっちゃって、全然進んでないじゃない。

もうすぐ主人が帰ってくる。

主人から、なんでもっと娘の勉強を見てやらないんだって言われるだろうな。

私は、ちゃんと娘のことを見てやっているわ。娘が私の言うことを聞かないのがいけないのよ!〉と思った。

私は「宿題する時には動画を見ないって何度言えばわかるの!もう夕食の時間よ!」と言った。

 

◇ 主人に認められたかったんだ!

 

記述を書いてみて、自分の心のセリフ(心の中で思ったこと)の中に、ご主人のことが出てきた時、陽子さんは、〈あれ?〉と思いました。

〈なんで、このとき主人のことを意識したのだろう〉と感じたのです。

すると、この場面の数日前の出来事が思い起こされてきました。

陽子さんは、娘さんが動画を見ながら宿題をすることをご主人に相談しました。

その時、ご主人は「君が娘のことをちゃんと見ていないからじゃないか?」と言ったのです。

陽子さんは、自分の育児を否定されたように感じてショックを受けました。

そこまで思いめぐらせて、陽子さんは、〈ああ、私は自分の子育てを、主人に認めてほしかったんだな。愚痴を聞いて、『君も大変だね』と言ってほしかったんだな〉と気づきました。

 

◇本当の問題は自分自身にあった

 

娘さんが動画を見て、宿題を進めていない状況を見たときに、まず感じたのは、〈もうすぐ主人が帰ってくる〉と言うことでした。ご主人に今の娘さんの様子を見られたら、ご主人から認められなくなってしまう、と感じたのです。陽子さんは、〈私は悪くない!言うことを聞かない娘がいけないのよ!〉と思って、娘さんをキツく叱りました。

あらためて記述を読み返してみて、陽子さんは〈娘に八つ当たりしてるみたい〉と感じました。

そして、〈今まで問題は、私の言うことをきかずに、動画を見ている娘が問題だと思っていた。でも、本当の問題は、自分自身の気持ちにあるのではないかしら〉と感じました。

 

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    東 由紀子 (水曜日, 15 2月 2023 10:29)

    娘の宿題が動画をみながらでなければすすめられない歯がゆさがあったのでしょう。円満解決できると良いですね!

  • #2

    関香澄 (水曜日, 15 2月 2023 12:15)

    私は娘さんの立場に近いことを
    いつもやっていて、

    人から見ると、やらなけれらば行けない事とかけ離れているように見られます。

    本人にはやる気がでるスイッチかも知れませんね。

    そこから、何かヒントをもらうこともあるかもですね。

  • #3

    東由紀子さんへ 牧野妙子より (水曜日, 15 2月 2023 18:21)

    東さん コメント有難うございます。陽子さんは記述を書いてみて、本当の問題は娘ではなく自分自身にあるのでは?と感じ始めました。陽子さんが自分に気持ちに気づいていくと、東さんがお書きになったような円満解決ができるかもしれませんね。

  • #4

    関 香澄さんへ 牧野妙子より (水曜日, 15 2月 2023 18:35)

    関さん コメント有難うございます。
    関さんは、娘さんの立場に近いことをいつもやっていると感じたのですね。他の方から見ると理解してもらえなくても本人には大事なやる気が出るスイッチなのかもしれないですね。なるほどと思いました。ご意見ありがとうございます。